2011年5月14日星期六

10万円以下でゲームも余裕! お買い得ノートPC「m-Book MB-T910B」を試す

 Arrandaleは、Clarkdaleと同時に登場したノートPC向けの新型Core iシリーズで、Core i3 M/Core i5 M/Core i7 Mが用意される。ArrandaleはClarkdale同様に、2つのCPUコアと1つのGPUコアを1パッケージにつめ込んでいる。

【拡大画像やベンチマークテストの結果】

 Arrandaleに統合されたGPU(Intel HD Graphics)は、Intel HM55 Express/HM57 Express/ ルイヴィトン 新作 2011
QM57 Express/QS57 Expressといったチップセットと組み合わせることでグラフィックス機能が利用可能になる(Intel PM55 Expressは内蔵GPU非対応)。

 今回試用したマウスコンピューターの「m-Book MB-T910B」は、CPUにCore i5-520M(2.4GHz/Intel Turbo Boost Technology利用時は最大2.93GHz/3次キャッシュ3Mバイト/HT対応)、チップセットにIntel HM55
Express、グラフィックスにNVIDIA GeForce GT335M(専用グラフィックスメモリ1Gバイト)を備え、1366×768ドット表示の15.6型光沢ワイド液晶ディスプレイを搭載した構成だ。ミドルレンジクラスのデスクトップPCに肩を並べる性能を持っているため、机上のスペースを有効活用したい、省スペースデスクトップPCの代わりに使いたい、といった場合にうってつけのノ
ートPCと言える。

 GeForce GT335Mは、「G92」コアをベースにしたモバイル向けGPUで、DirectX 10およびOpenGL2.1、NVIDIAのPureVideoやPhysX、CUDAに対応している。動作周波数は1.21GHz駆動でCUDAコア数は72、メモリインタフェースは128ビット幅(DDR3またはGDDR3)だ。性能的にはエントリーからミドルレンジクラスのデスクトップPC向けGPU相 ルイヴィトン サングラス
当と考えればいいだろう。

 また、CPUについては、物理コアは2つながらHyper?Threadingが有効になっているため、実行可能なスレッドは4つある。さらにCore i5-520Mの規定動作クロックは2.40GHzだが、Intel TurboBoost TechnologyによってCPU負荷に合わせ1.2GHzから2.93GHzまで段階的にクロックが変化する。

 それでは早速、これらの新技術を搭載 くろネコ RMT
したマウスコンピューターの「m-Book MB-T910B」(以下、MB-T910B)の実力を検証していこう。

●シンプルなデザインの本体

 MB-T910Bのサイズは、折りたたんだ状態で373(幅)×257(奥行き)×40.9(高さ)、重量は約2.63キロだ。付属しているACアダプタも大柄なのでモバイルには向かないものの、部屋と部屋の移動でちょっと持ち運ぶ、とい
った用途には十分実用的なサイズだ。使わないときは片付けられる省スペースデスクトップPCと考えればいいだろう。

 ボディは角や端が緩やかにカーブし、全体をフラットなデザインでまとめたシンプルな外観だ。ポインティングデバイスは、2ボタンのスライドパッドが搭載されている。ただ、このクラスのノートPCなら別途マウスを用意してもいいだろ
う。

 液晶を開くとテンキーまで付いたキーボードが顔を出す。数字や記号、アルファベッドキーのキーピッチは、実測で19ミリ強と十分なサイズを確保しており入力しやすい。ノートPCなのでストロークは浅いものの、打鍵感も悪くない印象だ。ただ、一部のキーが縦長になっていたりといった変則的なレイアウトをしているため、場合によっては慣れが必
要になるかもしれない。また、十字カーソルキーが小さい点も少し残念だ(しばらく試用していて、タッチタイピング時に指がカーソルキーを探してしまうことがあった)。これはデザイン上の問題だとは思うが、パームレスト部を凹ませる形にしてカーソルキーを大きくしていたら、もっとよかったのではなかったかと思う。

●各種インタフェースをチェック


 MB-T910Bのシンプルさはデザインだけではない。例えば、このクラスのノートPCでは、アプリケーション類を呼び出したりメディアプレーヤーを操作する類のボタンを搭載するモデルもあるが、こうしたボタン類は省略されている。あくまでもPCとしての基本性能を追求し、余計な機能を省いたシンプルさはMB-T910Bの随所に見られる。もっとも、前述し
たスペックで10万円を切る9万7860円という価格であることを考えれば不満はないだろう。

 各種コネクタ類も“必要十分”といった構成で、USBポートが全部で3ポート(うち1つはeSATA共用)とやや控えめな印象だ。端子の配置は本体右側面に2ポート、左側面にeSATAと共用の1ポートと振り分けられており、使い勝手はいい。ただ、USBの周辺機器を多く所有
している場合はUSBハブを利用するなどの対応が必要になる。個人的には背面にあと1ポートくらいあればうれしかった。

 そのほか、インタフェース類としては、左側面にアナログRGB、ギガビットLAN、HDMI、ExpressCard /34スロット、4 in 1のメモリーカードスロットがそれぞれ1基ずつ並んでいる。右側面には、前述したUSBポート以外にヘッドフォンとマ
イク用のミニジャック、光学ドライブとしてDVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブという構成だ。また、本体底面のmini PCIExpressスロットには、IEEE802.11a/b/g/n対応のIntel Centrino Advanced-N 6200が装着され、さらに液晶パネル上部中央に130万画素のCMOSセンサーを搭載したWebカメラを持つ。

 内蔵バッテリーは11.1ボルトで容量は5100mAhだ。
メーカー資料によればこれで約3.75時間駆動できるとしているが、このサイズのノートPCをバッテリー駆動するような使い方はほとんどないと思われる。むしろ考え方を変えて、突然の停電でも3.75時間は電源が落ちない無停電電源装置(UPS)を搭載していると思えばいいだろう。なお、液晶ディスプレイの可動範囲は、実測値で100度ほどだが、机上で使うのならこの
程度の角度で十分だろう。

●パフォーマンスに直結するメインメモリやHDDは妥協せず

 これまで紹介してきたように、MB-T910Bは同クラスのノートPCに比べると、機能やインタフェース面ではややシンプルな印象を受ける。ただしその一方で、CPUとGPU、メモリやHDD容量といった、PCで最も重要な部分と言える基本性能に関しては、しっかりと
ツボを押さえている。

 メインメモリは2Gバイト×2の4Gバイト(SO-DIMM/PC3-10600)と、64ビット版Windows 7 Home Premiumが快適に動作できる容量を標準で搭載し、HDDも標準で500Gバイト(Serial ATA)を備える。さらにBTOメニューには、さらに高速なSSDのオプションも用意されている。

 なお、メモリ用のDIMMスロットは、本体底面のカ
バーを止めているネジを外すとアクセスできる。DIMMスロット脇にCPUとPCHが配置され、冷却ファンから銅製のヒートパイプが伸びており、CPUとPCH、GPUを冷やす仕組みだ。

 DIMMスロット同様、HDDが格納される底面部もカバーをネジ2本で外すことができ、HDD自体も簡単に着脱可能だ。ノートPCながらメンテナンス性は高く、将来的に安価なSSDを
入手して自分で交換する、といったことも容易に行える。

 ちなみに、冷却ファンはネジ7本で固定されているだけだし、CPUはPGA988ソケット(rPGA 989/988 CPU Socket)に装着されているので、ArrandaleのBGA988版Core i7 Mシリーズなど、上位のCPUが将来的に入手できれば(保証外ではあるが)自分で交換することさえできる。ノートPCながら、CPUアッ
プグレードの可能性がある点では非常にユニークな製品と言えるだろう。

 それでは、各種ベンチマークテストを実施し、Core i5-520MとGeForce GT335Mを搭載するm-Book MB-T910Bの性能を検証していこう。

●十分な3D性能とCPUパワーで省スペースデスクトップPC代わりにおススメ

 MB-T910Bは標準で64ビット版のWindows 7 Home Premium
が搭載されている(BTOメニューで32ビット版やほかのSKUを選択することも可能)。Windows 7のエクスペリエンスインデックスの結果は、最低スコアがHDDの5.8、CPUが6.9、グラフィックスは6.6と、Windows 7を快適に使うのに十分な性能が持っていることが分かる。

 性能をより詳細に計測するため、PCMark05、PCMark Vantage(x64)、3DMark06、
3DMark Vantage、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3といったおなじみのベンチマークテストも実施した。なお、3DMark Vantageでは最低でも1280×1024ドットの解像度が必要になるが、MB-T910Bの内蔵液晶の最大解像度が1366×768ドットのため、外部ディスプレイに接続して行っている。また、64ビット版のWindows 7ではPCMark05の総合スコアが出ないため、計測出来
たスコアのみ掲載している。

 なお、ベンチマークテスト実行中の動作音は、非常に静かな通常時の動作音に比べると、冷却ファンの回転音が聞き取れる程度までは上がる。ただし、自宅の深夜などよほど静かな環境でなければ気にならないレベルだ。また、排気口から暖かい空気が出るが、これも排気口が背面側にあるので大きな問題はないだろう。


 ベンチマークテストの結果だが、3Dグラフィックス性能に関しては、オンラインゲームを始めとした現行の3Dゲームなら、各種効果をフルに有効にしてというわけにはいかないものの、標準設定なら十分プレイできる性能を持つ。また、CPUに関してもPCMark05のCPU Test Suite、PCMark Vantage(x64)のCommunications Suite、Productivity Suiteの結果から、オ
フィスソフトやWebブラウジング、動画鑑賞といった使い方なら不満のないパフォーマンスを持っていることが分かる。

 ただ、ほかのパフォーマンスが十分に高い分、HDDのスコアが低いのは少し気になるところだ。例えば、同じCPUとGPUをベースにSSDを搭載した製品と比較した場合、Windowsの起動時間やアプリケーションの起動、データの読み出しな
どで違いは出る。もっとも、いったん起動してしまえば4Gバイトのメモリ容量を余すことなく利用できるので、そこまで体感差を感じることはないかもしれない。また、BTOメニューには80Gバイト/160GバイトのSSDも用意されているので、パフォーマンスを追求したいときはSSD、容量を優先するならHDDを選べばよいだろう。もちろん、本機のHDDは比較的容易に
交換できるので、将来SSDの容量が増えかつ安価になったときに自ら載せ換えてしまってもいい。

 以上のように、MB-T910Bは安価ながらも十分な性能を備えたコストパフォーマンスの高い製品だ。機能面やインタフェース回りはシンプルな印象もあるが、こうした点を念頭に入れておけば、非常に魅力的な選択肢と言える。15.6型ワイド液晶ディスプレイを
内蔵する本体にあわせて、テンキー付きのキーボードが搭載されており使い勝手もいい。これから迎える新生活にあたって、価格が手ごろな省スペースデスクトップPCやフルサイズのノートPCを購入したいと考えているのなら、MB-T910Bを是非検討して欲しい。【小川夏樹】

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引用元:ff14 rmt